石材の水分吸収率とはWater absorption rate of stone
石材は種類によって水を吸収しやすいものと、ほとんど吸収しないものがあります。吸水率が高い石材は、雨水や湿気を吸収しやすく、その結果、劣化や汚れが進行しやすくなります。たとえば、花崗岩(御影石)は比較的吸水率が低く耐久性に優れていますが、砂岩や石灰岩は吸水率が高く、水を吸収しやすい特性を持っています。
また、吸収した水分が内部で凍結・膨張すると、石材がひび割れたり剥離する原因となることもあります。そのため、石材の種類とその吸水率を理解し、適切なメンテナンスを行うことが重要です。
石材の吸水率データWater Absorption Rate of Stones
石材によって吸水率は異なり、耐久性や汚れやすさに大きな影響を与えます。以下の表は、代表的な石材の吸水率を示しています。
| 石材名 | 吸水率(%) | 特徴 |
|---|---|---|
| 白御影石(G623) | 0.2~0.3% | 吸水率が低く、耐久性が高い |
| 黒御影石(インド産) | 0.1~0.2% | ほぼ吸水しないため風化に強い |
| 大理石(ビアンコカラーラ) | 0.8~1.5% | 吸水しやすく汚れがつきやすい |
| 砂岩 | 5~10% | 吸水性が高く、風化しやすい |
水分吸収率の影響Effect of water absorption rate
水分の吸収は、石材の強度や耐久性に直接影響を与えます。たとえば、吸水率が高い石材は長期間にわたって水を含みやすく、コケやカビ、黒ずみなどの汚れが付着しやすくなります。また、水分が含まれたままの状態が続くと、酸性雨の影響を受けやすく、石材の表面が徐々に侵食されることもあります。
墓石や建築用途に使用される石材は、長年にわたって風雨にさらされるため、吸水率が低く、耐久性が高いものが好まれます。特に墓石では、雨水が染み込むことで刻字部分の劣化や目地の劣化が進むため、適切な処理が求められます。
対策と封孔処理Countermeasures and sealing treatment
石材の吸水を防ぐためには、適切な封孔処理が重要です。皐礪堂では、洗浄後に浸透性吸水防止処理と無機封孔コーティングを組み合わせた施工を行い、石材表面をしっかりと保護します。
特に無機封孔コーティングは、高い耐候性と撥水性能を誇り、長期間にわたり美観を保つことができるため、多くのお客様に選ばれています。
石材を長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスと封孔処理が不可欠です。皐礪堂では、石材の種類や使用環境に応じた最適なプランをご提案いたします。